夢想・連想・妄想
夕焼けの赤

若い日は
無性に夕陽が切なくて
空が夕焼けで染まろうものなら
心震えて涙が溢れた
若かったから
若かったから
朝が来るのは当たり前だった
いっぱい朝の貯金があった
ただ一日が無為に過ぎ去るのが耐えられなかった
不確かな毎日が
不確かな毎日が
無為に過ぎて行く毎日が
どうでもいい日常になってくる
どうもがいてもしかたがない
なるようにしかならない
なるようにしかならない
なるようになる
なるにまかせる
なるにまかせて時は過ぎる
時は確実に過ぎる
時は確実に過ぎる
時は平等
時と仲良くなる
時が愛おしくなる
自分が愛おしくなる
自分が愛おしくなる
いっぱいあった朝の貯金が残り少なくなってくると
朝が愛おしくなる
朝焼けに涙する
もう若くないから
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