【完】そこを右に曲がると、～少女館、そこは闇持つ少女の集う場所～
----ギィィィ
私がドアの前でじっと立っていると、いきなり不気味な音を立てながら扉が開いた。
扉は実にゆっくりと開いていったが、私はぶつからないように一歩後ろに退いた。
少し開いた扉の隙間から着物のようなものが見えた。
見えたのはほんの一部だが。
女物の着物を着ているということは、この扉を開けているのは女の人だ。
私は扉が完全に開かれる間にこの女の人のことを考えていた。
この女の人は一体何者なのだろうか？などと・・・
