【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~



「おい!居るのか!?私の息子は!?」


旦那様は、すぐさま部屋に入った。


「い、いえ・・・どこにも居ません。今、警察にも電話して捜索願を出してもらったんですが・・・」


「そ、そうか・・・」


そう呟くと、旦那様は一人うなだれて泣いた。


フフ。よかった。どうやらまだ"あの事"はバレていないようね・・・。



結局そのまま息子様は見つからず、皆"息子は死んだ"と思うようになった。



私はこの事を知ったとき、部屋で大笑いをしたわね。





・・・でも、その安心も直ぐに終わってしまった。




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