恋する24時

「うん、次は生方の番だね!! 伊織先輩の件全面的に協力するよ?」





 そう言ってあたしは

 メールでまた

 伊織先輩の情報を送ってあげる。





「おぉっ!? よっしゃぁ、オレも気合入れて伊織先輩落としに行くか!!」



「おう、ガンバレ玉砕覚悟っ!!」





 あたしの言葉に

 生方がガクッ、と落ちる。





「あれ? マズかった?」



「……明日実さん、もう少しオブラートにお願いしますよ」





 んン?

 意外とデリケートなのか?





「……なぁ、どうやって白崎主任落としたか聴いていい?」



「えぇっ!!?? 何突然」





 予想外の質問に

 あたしは

 高速で頭の中を確認する。



 落としたも何も……





「……えっとぉ」





 最初から、最後まで

 言えない所ばっかりで





「な、内緒、かなぁぁ?」



「はぁ!!??」





 怒る生方を笑ってごまかして

 あたしはえんがわを一口で頬張る。 



 うん、美味しい♪



 大好きな人との秘密なら

 ありだよね?





「……」





 だから、当分

 プロポーズされたことも

 一緒に住むことも

 ナイショ



 内緒にしとこうかなっ♪









 fin


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