恋する24時
ちょうど一ヶ月前の月曜日――
「お疲れ様~っ!!」
いつもの居酒屋に
生方・明日実・貴梨香とわたし
久々に4人集まった同期会だった。
「みんなに報告します!!」
飲み始めて1時間くらいたった頃
生方が急に切り出した。
「なぁに? 尚くん」
貴梨香は唯一
同期の中で生方の名前を呼ぶ
「うんオレ、マジに伊織先輩落としに行くコトに決めました!!」
えっ!?
90%ムリな高嶺の花の伊織先輩には
付き合ってはいないけれど
ほぼ決定的な同期の久我先輩がいる。
前から好きなことは知ってたけど
本格的に動くなんて……。
「わぁ、尚くん頑張って~!!」
「イマサラ?」
明日実がニヤニヤ笑って
生方を見た。
「明日実と貴梨香のお陰で、大分バックボーン出来たし、次に2人で入る企画があるから、そこで決行します!!」
ウソ……。
晴天のヘキレキ
わたしの頭にガラガラと生方の言葉が
ぶつかっては落ちる。
諦めるかとか勝手に思っていた
のん気な自分がイタ過ぎる……。
「でさぁ、遙花に、お願いがあるんだ」
ドキッ!!
「えっ?」
わたしに、お願い?
「な、何?」