恋する24時

「そうか? でも千川は、手を抜かずサボらなくて一生懸命だ、って言われてるよ?」



「……」





 えぇ~っ!?

 う、嬉しい。



 そ、それって

 誰からの評価だろう?



 企画の皆さんかな?

 それとも

 印南先輩から、かな?



 そう思うだけで

 顔がどんどん熱くなってくる。



 ヤバい

 仕事中なのに!



 早く切り替えねば



 自分で顔をペチペチして

 気合を入れる。





「え、枝野くん、良かったら打ち込みの資料見せて下さい」



「おっ、やる気だね、これとコレをプレゼン用に打ち込んで、紙ベースで10部ずつ冊子にして欲しい」



「はい」



「細かな所は隣りにいるから聴いてくれればいいから」



「はい、わかりました」





 多少

 枝野くんにのせられた感はあるけど

 さっき言ってもらった言葉が

 嬉しくて、恥ずかしくて

 いてもたってもいられなくて

 ついお仕事をしてしまいました。




 誰かに見てもらえてるって

 嬉しいことなんですね?



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