* 俺様な先輩 *
「前園、席つけ」
「あ、はい…」
あたしはヨロヨロと席についた。
だっ、だめだ……
顔と体が熱くて、クラクラする…
手で仰いでなんとかして
空気を自分の体に送り込む。
先輩〜…
口パクは反則ですよ……
私、ああいう2人だけの会話に
めちゃくちゃ弱いんですから。
「ちょっと!」
「ふぇ?」
後ろから小声で華音の声が聞こえた。
教科書を持ちながら
余白のスペースに、『何かあったの?』
って書いてあった。