* 俺様な先輩 *
はぁ…………っ
緊張して…いつもより、もっと
ドキドキした
“詩織”
その先輩の声が頭から離れない
さっきまで泣いていたはずなのに
いつの間にか笑っていた
いや、ニヤニヤしていた方が正しいかも
「あたしも行かなくちゃ」
重いかばんを持って立ち上がる
授業には間に合わないかもしれない
でもそんなこと
どうでもよくなるくらい
あたしは今、幸せなんだって。
・
・
・
「遅刻ですね」
「…………ハイ」
教室に行けばすぐさま現実に逆戻り