30秒の至福
なのに。



いちいち鍵を開けるのが億劫になったあなたは、投函口から覗いただけで、ポストの前を去ることが多くなった。


郵便物は頻繁には来ない。
これでは、危険を冒してポストの中身をばらまいていた時の方が、よっぽど長い時間あなたを眺めていられた。



そうだ。
次は。
意味ありげな封筒でも入れてみようかしら。






毎日、毎日。








―― 了 ――
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

幸福の時間へようこそ

総文字数/6,392

ミステリー・サスペンス12ページ

表紙を見る
36.0℃の熱帯金魚

総文字数/7,504

恋愛(その他)30ページ

表紙を見る
丹朱の橋、葉桜のころ

総文字数/3,958

恋愛(純愛)13ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop