先生、キライ!
 変な先生、っていうか、変な男?変な大人…

 小さなきっかけから、いつの間にか近藤先生を目で追いかけていた……
 一目惚れをしたとか、恋をしたとかそんなんじゃなくて、なんとなく、話をしてみたいと思った。

 それだけ。

 近藤先生は、教室がうるさくても、ふざけていても、寝ていても、何も叱らない。ただ、淡々と黒板に向かって授業をしている。

 叱る根性ないのか、こいつは?生徒にビビってんの?軟弱いんじゃないの?私はいろいろと興味深く、近藤先生の観察を始めた。

 教室のあっちこっちで生徒がどれだけ喋っていようが叱らない。そのかわり、喋っている声に負けじとでかい声で授業を進める。がつんと一発叱ればいいのに、それをしない。

 今時の高校生にビビってるんじゃくて、私たちの方が馬鹿にされてるの?相手にしてないのは私たちじゃなくて、先生の方?私たちは叱るだけの価値もないっていうこと???
 
 私は一人で考えているのが、馬鹿馬鹿しくなって、とうとう職員室に行った。大人とは関わらないって思っていたのに、どうしてだろう?自分でもよく分からない……

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