同居、始めました!
それがまたムカつく。
「ささっ、航ちゃんもあがって」
「あ、すみません。お邪魔します」
チェックのスリッパを床に置かれ、もう一度お辞儀をすると
靴を脱いで履き替えた。
「雛も、話の続き、するわよ」
「う、うん」
渋々靴を脱いで中に入るとママは既に玄関にいなくて。
小さくため息を付くと、ポンっと手が頭に置かれた。
顔を上げると航ちゃんが笑顔で。
「大丈夫、ちゃんと話せば分かって貰える」
「うん、ありがと」