苦く甘い恋をする。
「んじゃ、約束通り。
いーこ、いーこ」


「や……止めてよ、そんなの。
こ……子供じゃないんだから」


「……とか何とか言って。
すっげぇ嬉しそうな顔してるんですけど?」


……とか言ってるアンタの方が嬉しそうだってば!!


「もう……アンタっ。最悪!! 
ドSとか、マジでありえないし」


頬をぷーっと膨らませて、頭を撫でる長谷川くんの手を振り払う。


すると長谷川くんは、ニヤリと目を細め、小首を傾げた。
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