†蝶龍†―2―

「お前ら・・・・・・どこまであの人を傷つけるんだ・・・・ッ」



あげはが、初めて自分以外に心を開いた人なのに、と。




「ははっ、それがどうした?俺はあげはを手に入れる為に手段は問わない」


「お前、最低だな・・・・・」


「おっと、SNOW君?そこまでにしておこうか。そろそろ警察が来ちゃうからね」



ほらね、と言うのと同時に警察のサイレンの音が聞こえてきた。


「チッ・・・・・今日は引きます」

「クスクスッ・・・・・次があれば、ね」



それだけ言って紫苑と零は裏に消えて行った。



その後、ボォーとしているあげはの手を引き家に帰った。

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