なんつって!!





あたしは仰向けになりながら
櫂斗の部屋の照明を睨み続けた.


コンプレックスのちっちゃい目から
涙がこぼれ落ちないように
必死に.必死に睨み続けた.....







あたしの右肩に櫂斗の左肩があたる



そこが繋がっているように
櫂斗の体温が伝わってくる..



優しくて.11年変わらない.櫂斗の体温.








その体温はあたしの肩.のどを通ってあたしの目に溜まっている涙を押し出そうとする.







「櫂斗..藍夏ちゃん..どうして好きになったの」



??

って聞けなかった.
問い詰めるような言い方になった


睨んでいるような目付きだからかな





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