流星に乗って旅をしようよ
緋ワインと朒

高級ホテル最上階のバーにて
赤ワインをグラスにたっぷり注いで


紅い口紅をグラスにつける

黒く長いまつげを瞬かせる

胸元を大胆に開いた深紅のドレスで白い肌と豊かな胸を強調してみる


遠目に私を見るねっとりした視線
話しかける者はいない


首を傾ける

わざとらしく髪をかきあげる

ピアスが控えめに煌めく

真っ白いうなじ

なだらかな肩

細い腕

腰で遊ぶ漆黒の髪

わざとくねらせた腰

ぎりぎりの短いスカートで足を組む

けだるそうな眼

半開きの唇

そしてため息

熱い息

薫る色気


赤ワインで煮込んだ肉にしゃぶりつく

一滴も残さず


紅い口紅を引き直す

紅く朱く赤く



夜は私だけのもの



街を眼下に見下ろし
ほくそ笑む


紅い口紅で
不敵に笑う
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