魔女の幸せ


「こちらがアリア様の部屋になります。お荷物は先に運ばせて頂いてありますので、ご確認をお願いします」





到着そうそう、王への面会、仕事部屋の説明、宮殿内の案内をしてもらい、

最後に自室となる場所へ案内された時にはクタクタになっていた。



一番疲れたのは王への面会だ。
この国に19年間生きていながらも、王の顔を初めて見た。



「お前がイザベラのところの弟子か……ふむ…」
と、王は椅子に座りながらも、前に身を乗り出すようにしながらアリアを見た。


表情は堅いものの、いたずらっ子のようにニタッと笑いながら見られ、
アリアは居心地が悪かった。

それでも、目を反らさずジッと王を見ていた。


「なるほどな。あいつも人を見る目があるようだ。
よいぞ。下がりなさい」


よく分からない事を王は言ってアリアを下がらせた。


アリアは、部屋を出て大きく息をする事により、生きてる心地を得た。




 
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