魔女の幸せ
「……わかりました」
スタスタとジュリーの前まで歩き、目の前で足を折る。
膝を地面に付ければジュリーは、アリアの膝の…スカートの上にガッと足を乗せた。
「冗談じゃないわよ!」
怒りの声を上げたのは、アリアでもジュリーでも無く、一部始終を見ていた妖精達だった。
「退きなさいよ!」
「お前なんてあっちに行け!」
「アリアは僕たちの友達だ!」
妖精は気まぐれ。自分たちに関係しない限り普段人間の事に感情的にならない。
しかし、こんなにも感情的になる程、アリアへ親しみの心を持ってくれたようだ。
それは喜ばしい事だが、今のこの状態で動かれては困る。
「やっやめて!」
止めるように声を上げるが、感情的になった妖精達はもうジュリーに近づき、
長い黒髪を一握り持つとぎゅっと空へ引っ張る。
他の妖精達も次々とジュリーの髪を引っ張った。