万葉集を読む

206番

[番号] 02/0206
[題詞] (弓削皇子薨時置始東人<作>
    歌一首[并短歌])又短歌一首
[原文] 神樂<浪>之 志賀左射礼浪
    敷布尓 常丹跡君之
    所念有計類
[訓読] 楽浪の志賀さざれ波しくしくに
    常にと君が思ほせりける
[仮名] ささなみの,しがさざれなみ,
    しくしくに,つねにときみが,
    おもほせりける
[左注]
[事項] 挽歌,作者:置始東人,弓削皇子,
    殯宮,異伝,序詞


さざれ波ときには寄せる大波よ波常ならず
人常ならず

さざれ石悠久のときしくしくに
波に打たれて真砂となりぬ
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