仕事上手(?)で恋愛下手(!)
鈍感な天使。

花菜のお仕事

「このくっそったれが~!」

小さな声で吐き捨てるように言った言葉を
後輩と同僚に聞かれていた。
彼女たちは呆れるように呟いた。

「名前は可愛いのに…。」

「患者さんの前じゃそんな素振りゼロなのに。」

口が悪いのは昔からだよ…。
名前が可愛いのは私のせいじゃない。

「ぬぁぁぁ!!
どぉしよ~!!」

頭を抱えながら唸っていると、

「うるせぇー!このタコ村!!」

という声と一緒に空から拳が降ってきた。

「っ痛!!
西村ですけど?」

上司と分かっていながらも、痛さに耐えきれなくて
思わず睨んでしまった。


「んなこた、知ってるわ。」

上司は呆れたようにように言った。
ハンパない痛みに殺意を覚えるほど腹が立ったけど

明日の朝のお茶にマイ一味唐辛子をたっぷり入れる
報復プランを思い付いて、何とか怒りを腹に収めることができた。

(こんのクソ上司が…!)

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