仕事上手(?)で恋愛下手(!)

大和先生との情事

待ち合わせ場所に着いてコーヒーを飲み始めると
大和先生はすぐにやって来た。

(コーヒー、ちっちゃいサイズにして良かった。)

大和先生はスーツを品よく着こなしていた。
きっと高いんだろうなというのが分かる光沢のある、
後ろからのシルエットが綺麗な細身のスーツ。

大和先生は何も頼まずに私の方へ来てくれた。

「花菜。スゴく可愛い。
想像以上かも…。」

っと褒めてくれた。

「先生はいつも褒め上手ですね。
ありがとうございます。お世辞でも嬉しいです。」

ニコッと笑ってそう言うと、
大和先生は私が着ている服をじっくり見ながら

「あれ?それってアバクロ?
どっかで見たことあるような…。」

っと言い出した。

「ばれちゃいました?
これ千寿ちゃんに借りたんです。」

へへへっと笑って言うと、大和先生は

「千寿ちゃんはグラマーだからあれピッタリハマってたけど、
花菜大丈夫だった?」

(どいつもこいつも貧乳の話ばっかりしやがって…。)

可哀そうにと言わんばかりに胸元を見てくる
大和先生に思わずパンチを繰り出したくなる
衝動に駆られたが、パンチが出る前にお店を出ることになった。
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