仕事上手(?)で恋愛下手(!)
普段、病院で働いていると女も男もそんなことは
関係なく相談は舞い込んできて、
少しでも気に入らないことをしたり
遅れたりなんてすると、
怒鳴られるなんてこともあった。

だから仕事中は性別なんて関係なく
ただがむしゃらに仕事とをしていた。
別に女性扱いされなくてもそれでも
構わないと思っていたけど、
やっぱり女の子として大事に扱われるのは嬉しかった。

そして陽希君の隣りで一緒に歩いてみて、
その良さを再確認してしまった。
歩く姿は真っ直ぐで綺麗なくらい堂々としていたし
手は大きくて、包まれている感じがすごくあった。
筋肉質で逞しい腕は思わず、
以前に腕枕をして寝てしまったことを
思い出したくらいだった。


手を繋ぎながらひとり照れていると、

「花菜さん、今ヤラシイことでも
考えてたの?」

っと陽希君にからかわれて、全力で否定した。

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