仕事上手(?)で恋愛下手(!)
頭の中は自分を責める気持ちで一杯だったけど、
どうにかしてうちの病院に運ばなきゃと思って、
主任へ伝えた。

「おい門崎、ER連絡しろ。

受け入れ承諾もらってこい。
軽度の火傷と骨折の疑い。

もぉ受け入れちまうから、
うまく言えよ。」

「えぇ、ERの先生おっかないから苦手なのにぃ。
花菜。貸し3つだよ!!!
貸しポイント5個で韓国旅行奢りなんだから!!!」

と言うと奈南はバタバタとERへ向かって走っていった。
私はまだ何も考えられずに呆然と
立ち尽くしていた。

「おい、西村!!
ボケッとしてんな。

消防に受け入れOKで返事しろ!!」


主任に怒鳴られて私はやっと我に返った。
< 217 / 365 >

この作品をシェア

pagetop