仕事上手(?)で恋愛下手(!)

束の間の甘い時間

呼呼び出し音が鳴っているだけでも
緊張してしまっていた。

そして呼び出し音は留守電サービスへと
変わり、私は伝言を残さずに
切ってしまった。

(メールすれば良いや・・・。)

そう思って携帯をテーブルの上に
置いて、夕食の準備を始めようとした時
携帯のバイブ音が部屋に響いた。

「もしもし。」

相手も確かめずに慌てて電話に出ると

『あ。花菜ちゃん!
由希だけど。』

電話の相手は陽希君ではなく
由希ちゃんだった。
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