仕事上手(？)で恋愛下手(！)

さっちゃんに高羽さんを紹介して、
信治君に案内された私達の予約席へ座ろうかと思っていたら、
奈南達が到着した。
店の前で男性陣と合流したのか、
話をしながら大人数でやってきた。

「花菜～。さっちゃんと固まって座っちゃダメよ～。」

さっちゃんが座った席の隣に荷物を置いたのが
あっさりバレてしまったようで、
奈南に指摘されてしまった。

（バレてたか…。）

へへへと笑ってどこに座ろうかキョロキョロしていると、
高羽さんがさっちゃんの隣に座って、

「花菜さん。ここどうぞ。」

っと自分の隣りの席を指差してくれた。

（助け舟出してくれたのかな…。
それにしても、お店の中暑いなぁ）


私だけでなく参加者全員の席が決まって、何とか落ち着き始め、
和気合い合いと飲み物を決めている様子があった。

「花菜さんは、ビールで良い？」

メニュー表を見ながら高羽さんが私の顔を見た。

「はい。ビールで大丈夫です。」