仕事上手(?)で恋愛下手(!)
「花菜さん。ペース早くないですか?」

高羽さんが心配したように声を掛けてくれた。

「なんだか、、お店暑くないですか…?
ビールがぐ空になっちゃって…。」

(あれ。うまく話せないような…。
もぅ酔ったのかな。なんだかフワフワするような…。)

「花菜さん。風邪引いてるでしょう?」

高羽さんが私の顔を覗き込むように言った。

「頬赤いですよ。もしかして熱あるんじゃないですか?」

高羽さんは皆に心配掛けないように小声で言ってくれていた。
私はあまり気が付かなかったけど、
その様子は私達が密着していて、
親密そうに見えたようだった。

そして、私もせっかくの和やかな
雰囲気を壊すのは嫌だったので、
高羽さんにしか聞こえないように、

「高羽さんの胸に留めておいて貰えませんか?」

っとお願いすると、

「分かりました。でも、あんまり飲まないようにね。」

と心配そうな顔をして言ってくれた。

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