I am セカンドガール
「真奈〜?どうした?
顔赤いけど、暑い?」

そんなはずはない。

季節は秋なんだから。

「ううん。そんな事ないよ。大丈夫」

「?………そう?だったらいいけど」

ふとこちらを見られるだけでも、恥ずかしいなんて私、本当に重傷だ…。

「そういえばさ、真奈って誕生日いつなの?」

「えっ。私、誕生日5月だよ。伸二は?」

「俺、6月」

「あっ。じゃぁ、結構近いね」

「……………うん」

「んっ?どうしたの?」

「いやぁ。誕生日一緒に祝いたかったなぁと思って…」

「来年があるじゃん?」

「うーん。そうだけど…」

「ねっ。来年、二人でお互いの誕生日お祝いしよう?」

「……………うん」

そう返事をすると、俯いていた顔を上げ、私を見た。

.
< 42 / 114 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop