母と息子
タイトル未編集


ある街に、母と息子の二人が暮らしてた。
息子はたった一人で自分を育ててくれた母を溺愛していた。
母もそんな息子を溺愛していた。
息子の名前は日羽昇(ひはのぼる)年齢は38才の独身、母は日羽明美(ひわあけみ)年齢は69才で三年前に家の近くを散歩していた時、膝から転び膝を強打してからというもの歩行が困難となり寝たきりの状態になってしまった。
それからと言うもの自分が働いている時は近くの個人の介護ヘルパーの人が順番で交代しながらお世話をし、夜は昇が介護をする生活をするようになってしまった。
その為に、昇は残業をせず真っ直ぐ家に帰るそれが昇のライフスタイルとなっていた。
昇はいつも通りのPM6:30に自分の部屋に着き「母さん今帰ったよ。」
と言うと「昇、お帰り!!」と母の声が聞こえて来た。
「うん。今は暇な時期だからね。母さん帰り肉じゃがを買って来たからそれも食べよう。」と言い購入した肉じゃがをお皿にのせ電子レンジに入れ、待つフリをしながら母が作った料理を母に気付かれないように素早くゴミ箱に捨てた。
その料理を見ながら昇は料理は作らなくても良いのに。
母さんの料理にごめんとも思いながらゴミ箱の蓋を閉じた。
そして、テーブルの上に買って来たお惣菜とレトルトのご飯を置き「さあ母さん食べよう。」と昇は食べ始めた。
母も無言で箸をとり息子の用意した夕飯を食べ始め。
そんな母の姿を昇は見るたびに思うのだった。
(母さん、ごめんよ。母さんを寝たきりにさせてしまい、それが原因で認知症にさせてしまって。あの時、母さんを元気付けたくて気分転換にと無理矢理ドライブに誘ったばかりに脚を骨折させてしまう大怪我に遭わせてしまって。)
原因は今から五年前に父が肺癌の為64歳で亡くなり、父を亡くしてからの母は家の中に籠りがちにあるのをみかねて昇は母を元気付けたいと箱根の温泉にでもいこうと誘った時に、散策中に右足の膝を強く打ち心配だからと念のために病院へ診察を受けた結果、複雑骨折との診断結果が出てそのまま即入院。
退院後は歩行が困難な状態になり寝たきりになってしまった。
昇はその事悔い、母の事ほ自分が守ると思うようになり本当は自分の仕事が忙しいのに仕事を切り上げて帰宅してしまう毎日を送っていた。
そんなある日の事「お先に失礼します。」昇は会社の定時の帰宅時間に席を立とうとすると「日羽君、ちょっと良いかな?」と昇の上司の佐々木が別室に来るよう促した。




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