ブラウン管の中の彼女


この学校に来て一番最初にわかったこと。


祐ちゃんの学校での生活。








「間宮~これ頼むよ」


先生は祐ちゃんに日誌を渡した。


「わかりました」


それを快く受け取って、祐ちゃんは椅子に座る。


「祐~!!ノート~!!」


「太一、たまには自分でやろうよ…」


そう言いながらも断れなくてカバンからノートを取り出すことを実早は知っている。


「……なにニヤニヤしてるの…?」


「別に~♪」


なんて幸せなんだろう。


祐ちゃんのいる学校生活は何百倍も楽しい――…。









「浮気…してなかったの…?」





この上なく楽しい気分は仲紗の言葉で木っ端微塵になった。


「……わかんない」


ピンク色した気分をささっと手で払いのける。



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