初恋
「りんー、今日から病院じゃなくてお家に帰るわよー」
そういって入ってきたのは、私、水城凛のママ
「え?どうして?私ここにいたいんだけど」
私はここから移動したくなかった
だって、ここの窓からみえるバスケを見るのが好きだからだ
「それは、ダメよ。凛がここを好きなのは知ってるけどね…」
ママは多分、なにを言っても聞いてくれないと思う
「理由はなんなの?急に家に帰るっていうのも納得いかないんだけど」
「それは、私たちにお家で新しく住む子がいるから!ママたちがお家にいなくてもその子が凛と一緒にいてくれるでしょ?だからだよ」
新しく一緒に住む人かぁー
家政婦さんとかな?
「ぁ、言っとくけど家政婦さんじゃないからね。凛と同い年の子」
「ぇ?同い年??」
「そうよ、春野充くんよ。充くん入っておいで」
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