アサガオ


ある朝、出かけようとしたみっちゃんの目に、枯れそうなアサガオが映った。

 つぼみもいくつかあった。


 「なんだ、あげなくったってつぼみもあるし、また咲くんじゃない」

 みっちゃんはそのまま、友達の家に遊びに行った。



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 「みっちゃん、わたしのアサガオきれいに咲いたんだ。色も毎日ちょっとちがうんだよ」


 あつまった友達は、みんなアサガオに水をあげていた。

こんな色の花が咲いた、写真を撮った・・・・・


楽しそうな友達を、みっちゃんは退屈そうにみていた。



 「アサガオなんて、そんなに毎日世話をしなくたって花が咲くし、大体、早起きしてまで水なんかあげるのめんどう」


 みっちゃんは自分のアサガオの話をした。水なんてあげなくても咲くし、つぼみもつく。


 友達の一人が、さびしそうに呟いた。


 「でもね、みっちゃん。つぼみのまま枯れてしまったら、かわいそう」

 本当に、さびしそうだった。


 「かわいそう?アサガオに感情なんてないよ、変じゃないの?」
 みっちゃんは、つまらなくなって家に帰った。









 さびしそうな友達の名前は、なんだっけ・・・・・・








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