初恋の実らせ方
「え…?」
啓吾は微笑みながらゆっくりと手招きし、彩を呼び寄せる。
戸惑いながら彩が啓吾の横に腰を下ろすと、急に手を掴まれて彼の膝の上に抱き抱えられた。
その瞬間、彩は真っ赤になる。
「やっと捕まえた」
啓吾は彩を後ろから抱きしめて耳元で囁く。
耳にかかる吐息にドキドキしながら啓吾の顔を振り返る。
「啓吾…?」
「だって彩、触らせてくれないから」
啓吾は俺には、という言葉を飲み込む。
英知とはキスしたけれど、啓吾はまだ頬止まり。
彩のペースに合わせようと待ってたのに、その隙に一瞬でも英知のものになったと思うと悔しい。
「―――彩、今度の日曜デートしよ」
啓吾はこの前の埋め合わせ、とつぶやいた。
「でも、日曜って…」
今度の日曜日は、英知の野球部の練習試合がある。
全中の地区予選前の最後の試合だから、英知が張り切っていることを互いの母親伝いに聞いていた。
啓吾は微笑みながらゆっくりと手招きし、彩を呼び寄せる。
戸惑いながら彩が啓吾の横に腰を下ろすと、急に手を掴まれて彼の膝の上に抱き抱えられた。
その瞬間、彩は真っ赤になる。
「やっと捕まえた」
啓吾は彩を後ろから抱きしめて耳元で囁く。
耳にかかる吐息にドキドキしながら啓吾の顔を振り返る。
「啓吾…?」
「だって彩、触らせてくれないから」
啓吾は俺には、という言葉を飲み込む。
英知とはキスしたけれど、啓吾はまだ頬止まり。
彩のペースに合わせようと待ってたのに、その隙に一瞬でも英知のものになったと思うと悔しい。
「―――彩、今度の日曜デートしよ」
啓吾はこの前の埋め合わせ、とつぶやいた。
「でも、日曜って…」
今度の日曜日は、英知の野球部の練習試合がある。
全中の地区予選前の最後の試合だから、英知が張り切っていることを互いの母親伝いに聞いていた。