石川啄木の歌を読む (1)

49.雨降れば・・・

雨降れば
わが家(いへ)の人誰(たれ)も誰も沈める顔す
雨霽(は)れよかし


 長雨の上がりて朝は秋の空
 下弦の月が
 中天にあり
 (一郎)'06.10.13

 雨降れば汚れもすべて流される
 心も洗え
 雨よふれふれ
 (一郎)'04.2.21

 宵々の
 祇園祭はにわか雨
 明けて宵山晴れて梅雨明け

 京都に住んで三十五年ほどになる
 祇園祭りの宵山を見に行ったのは一度だけ
 京都に来たその年の夏だけ
 山鉾巡行を見たのも一度だけ
 所詮ヨソモノ
 [ 一郎 ] '08.7.16
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