薬指のダイヤ

「進路って…。

あたし、進学しなかったし??

どうしよっかなぁ…。

さすがにお金貯めないとだし

バイトとかしなきゃだよね」

楓は進学しなかった。

だけど俺は…

美容系の専門学校に

進学したんだ。

「なんかさー・・・。

頭の悪い櫂兎がさっ??

何故か専門進んでるんだよー??

なんかあたしも焦るよね」

何で??

別に焦る必要ないだろ??

「楓は…

ずっと俺といるんでしょ??」

「え??」

「違うの??」

「いるよーー??そりゃ‼

櫂兎があたしに飽きるまで、

ずっと一緒に居てやるから‼」

そう言って笑って流された。

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