言ノ葉戯レ


澪は“何度赤くさせれば気がすむんだ”と小紅にばれないよう、目で密かに訴えた。




「それにしても、穏やかな日だな…」




小紅は空を見上げたまま目を閉じた。




それを見て、つられるようにして澪も目を閉じる。




その時、澪は確かに感じた。




どこか懐かしい感じと、どこかで感じたことのあるようなこの日より。
< 46 / 50 >

この作品をシェア

pagetop