冬色の後悔─大好きな、あなたへ─
第1章

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──それは、私達が中3の受験を控えた冬真っ只中だった。



「いーおりっ!!!勉強教えてー!!!!!」


いつものように、自分の部屋の窓から隣の家の窓へ飛び移る。


「清華、お前俺以外に教えて貰える人いないのかよ......てかまず、窓から入ってくんなって何回も言ってるだろ」


そう言って呆れているのは、杉本 伊織(すぎもといおり)。


「どーせあたしゃ寂しい女ですよーだっ!!!!」


そう言われてふてくされる私、星川 清華(ほしかわさやか)。


窓のことは...........敢えてスルーすることにした。



***************


私達は、世間で言う『幼なじみ』というヤツだ。


伊織ママと私のママが、小中高と一緒の学校で、私と伊織は家が隣同士でおむつの頃からの腐れ縁だった。


よくあるベタな話だけど、伊織とはホントの兄妹のような絆があったし、これからもずっとこの関係は続いていくと思っていた。





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