~皇室の花嫁~甘い夜だけ昔の二人に戻れる
深夜23時。

眠気と恍惚たる深夜にすっかり麻痺したころ。

白いバラの装飾がされた、部屋の厚い扉が開く。

『起きてたね。みらい様』

一緒に暮らしていたころより、大人っぽい声の蒼さんに戸惑う。


何より、少しはだけたバスローブから見える彼の胸板が、

もう兄妹の関係ではないことを悟らせた。


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