続・私はペットです。雌犬です。

「…もう、無理…限界…」


フラッシュの嵐を浴びていると、優さんが呟いた

そして、呟いたと思ったら…


「きゃあっ!」


いきなり、抱っこされた
しかも、姫抱き…

は、恥ずかしい!


「これで会見は以上です。質問がある方は、鈴音さんにお願いします」


優さんは、笑顔で報道陣に向かって言う

鈴音さんは、ポカンっと口を開けて驚いている

そして、優さんは走り出した

もちろん、私を抱えたまま…


「ちょっ…優さん!首が落ちちゃうよー!!」


私の素顔を隠している着ぐるみの首を必死に押さえる


「頑張って押さえとけ」


それだけ?!
もっと衝撃を押さえるとか、走るのを止めるとかしないの?!

首が取れたら、全部優さんのせいだからねー!?

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