HAPPY GO LUCKY!!
「でも何だかんだ言っても、わたしは主人のことが好きでした。

わたしがあきらめたって、主人の気持ちが変わる訳がないんだからって思ったんです。

主人に自分の気持ちを伝えて返事をもらった時の嬉しさは、今でも忘れられないです」

ふと、永田先生は思い出したと言うような顔をした。

「あ、ごめんなさい。

わたしばっかり、一方的に…」

「いや、いいっすよ。

気にしないでください」

何だかすっごく、いい話が聞けたような気がする。

永田先生も永田先生で悩んだり、苦労したり、不安がったりしている時があったんだな。

「おい、光」

そう思っていたら、教頭先生が登場した。
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