HAPPY GO LUCKY!!
「だから…2人を応援したかったと言うか、助けたかったと言うか。

まあ要するに親近感が湧いたみたいな、そんな感じです」

永田先生が笑った。

彼女がこの学校の卒業生だったとは聞いたことがあったけど、教頭先生とのなれ初めをあまり聞いたことがなかったことを思い出した。

「この先何があろうと、2人には幸せになって欲しいと思っています。

先生、仕事の引き継ぎ頑張ってください。

江口はちゃんと卒業しろよ」

そう言った教頭先生に、
「はい、頑張ります!」

俺たちは返事をした後、校長室を後にした。

「拓ちゃん」

「んっ?」

「今日は手を繋いで一緒に帰ろう?」

そう言った穂波に、
「ああ」

俺は首を縦に振ってうなずいた。

堂々と前を向いて、穂波と手を繋いで一緒に帰ろう。
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