愛かわらずな毎日が。

「知りませんよっ。自分で訊けばいいじゃないですか!」

そう言ってプイッとそっぽを向いてしまった。

青山さんに背を向けて、サッサとその場を去ってしまった。



『付き合ってる人、……いるんですか?』って。

モゴモゴ言うから、期待しちゃったじゃない。

えっ!?私!?……って。期待したじゃない。


もうっ!!

ばかっ。


青山さんの、ばか。

私の、ばかやろう。


もひとつおまけに。


間宮さんの、……ばか。


「ふぁぁぁ」

なんて。

寝不足だかなんだか知らないけど、大きな口開けてあくびなんかしちゃってさ。

午後だけで12回も。

ちゃんと仕事してください、仕事!



「田辺部長に渡されたんですけど。今月は間宮さんの当番月なんで」

そう言うと、備品在庫管理表が挟んであるクリップボードを間宮さんの顔の前に突き出した。


「あぁ、そっか。そうだっけ」


「さっさと済ませて戻ってきてくださいね。
そのあとお願いしたい仕事があるんで」


「……………」


「はい、どうぞっ」


八つ当たり、ってやつですよ。


ごめんね、間宮さん。

しばらくは、こんな感じが続くと思われます。














番外編『憂鬱 〜森下編〜』 完. 2016.1.29

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