愛かわらずな毎日が。

なに言ってんだ、こいつ。

アホか。

バカか。

ニヤけた顔でこっち見やがって。


「ちげーよっ、バーカ。そんなわけねぇだろ」


「じゃあ、なんでそんなに動揺してんスか」


「そっ……、それは、だな」


なんつーか。

まぁ、アレだ。


間宮だけは「ない」と思ってたから。

だから、だよ。


臼田が結婚したし。

塚田ちゃんも、結婚間近だって聞いてるし。

中里も最近になってどうやら彼女ができそうな雰囲気で。


ちょっと、焦ってたとこだったからさ。


あぁ、この前の。

上戸に、「間宮さんがチャラ男といいカンジでしたよ」って聞かされたときも、正直、焦ったけどさ。


チャラ男だし。どうせ遊ばれて終わりだろ。

って、軽くあしらっちゃったんだよ。


しばらくは、結婚とは無縁の俺と間宮で仲良くやっていこうぜ、みたいな。


もちろん、恋愛感情ナシで。

同期、っつーか。同志、っつーか。

そういうカンジで。


だけど。

< 257 / 320 >

この作品をシェア

pagetop