スノードーム




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ガラッと音を立てて開く教室のドア。




「……まつやん」


「……ツ、カ?」


「……カンナ、泣いてたんだけど」

「…は?なん、え…?」


「…今まで、何も言わなかったけどさ」


「………」


「泣かすなら、諦めろよ」




そう言って彼女のカバンを持っていった友人に、頭の中が真っ白になった。




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