ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
左脚にも靴を履かせてもらい、触れていた部分の感触がなくなると無性に寂しい気持ちになった。


「カホ?」

「……あ、うん、ありがとう」


ぼーっとしているところに声をかけれれて慌てて笑って見せる。


「いや、そもそも俺が急に声をかけたせいでこうなったんだし。怪我なくてほんと、よかったよ」

「これくらい平気平気」

「あとで痛みが出たら教えろよ。病院行かないといけないから」


ついさっきはからかうような素振りだったのに急に真面目に言うものだから……


「……うん」


ドキドキもいまだに止まらない。

目力を持つヒロくんの形のいい瞳に見降ろされながら、心の奥に秘めていた独占欲が顔をのぞかせる。

もっと見つめていたい、ヒロくんのことを。

ヒロくんが見る世界に少しでも多くわたしのことを映してほしい。


ねえ、もっと一緒にいたいよ、触れたいよ。

そして…――

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