ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
夜の7時が過ぎて。


「まだかかるのかよ?」


ヒロくんに声をかけられたけど。


「うん。もう少し」

「ふーん」

「なに?」

「いや、なんでもない」


その意味を考えることもないままに、やがて8時になる。

あと少しかな。

頼まれていたお仕事はパワーポイントの提案書。

メーカーの製品カタログホームページから図面に示されている型番の画像をコピーして貼り付けするお仕事。

単純なんだけど。

マウスをカチカチッ。

こんな作業をもう数時間続けているものだから、とにかく肩がこっちゃうんだよね。

効率だって落ちてくる。
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