キミに捧げる最後の恋
「だから!会いたいの!」
自分は何を言ってるんだ。
こんなこと言ったら明らか相手に気があるように見えるに決まってる。
だけど暴れまわるこの感情を抑えることなんて出来なかった。
数秒の沈黙が流れて、電話越しにはぁっと言うため息が聞こえた。
「わかった、明日の昼間の2時に新宿駅前でもいい?」
「大丈夫、じゃあまた明日」
胸の高鳴りがより一層激しくなって、その高鳴りと体の熱が私の顔を赤く染めた。
嬉しいのと同時に迷惑そうなため息が心に突き刺さった。
やっぱり迷惑なんだよね。
だってレンからしたら、たまたま助けてあげただけのただの女なんだから。