‡仮想リアル‡
「さあて、大将さんが起きなすった。朔……どうしようか?」
「……何で俺に聞く」
「いや、こういう場面の朔の知恵は凄まじく冴え渡ってるから☆」
そう可愛らしく言う瑞樹
普通に女だったらキャーキャー言いそうな感じだが、俺にとっちゃあ、キモいの一言でしかない
「…………これは穏便に解決──無理か」
俺は溜め息を吐くと不良を見た
不良達は3人──内1人はさっきからポケットを頻りに触っている
可能性は携帯、最悪の場合何か凶器になるものを所持しているかもしれない
後者だった場合は出来るだけ攻撃されるのは避けたいな……
「……篠崎は誰か頼れそうな奴を呼んできてくれ、瑞樹と俺は時間稼ぎな」
「えっ?ボッコボッコに……」
そう言う前に不良が増えてるの気付かねぇ?
不良はいつの間にか2人増えて5人になっていた
いつの間に仲間を呼んだのだろうか
「ゲッ……何で増えてんだ?」
瑞樹はアチャーと言いながら額に手をピシャッと当てた
いや、それは俺も聞きたいんだが