溺愛彼氏×ドジな彼女
「莉音は、甘いの好きなんだね^^」
そう言って私のカップに目をとおす。
「ウンっ、大好きなんだ♪」
「そぅなんだ^^
莉音は、全然意外じゃないね。
甘いのとか好きそうだし、似合う!」
「そんなことないよ!
郁の方がっ似合う…でも郁は甘いの嫌いだった…。」
そんなたわいもない話を繰り返しながら、私たちは時間をつぶした。
「じゃあ、またね^^」
家まで送ってくれた郁にお礼を言い、玄関へ向かう。
「…待ってっ!!」
少し大きめの声を出した郁に驚く私。
「コレ…もらって。」
そう言って手渡された紙袋。
中にはカチューシャが入っていた。
「えっ!
悪いよっ!!」
「いいから、受けとって…?」
そう少し切ない表情をする郁に私は…
「ウン…」
しか言えなかった。