私をブー子と呼ばないで
「ない……けど」

 私はぼそっと答えた。

「なら、僕の家に来ない?」

「え?」

 クリスマスイブに、翔太の一人暮らしのアパートに?

 私が行っていいわけ?

「鍋が食べたくて」

「はあ…」

 ああ、そういうことか。

 一人で鍋を食べるのは、味気ないもんね。

「翔太、イブに鍋?」

「まあ、いいじゃん。食べたくなっちゃったんだから。俺が作るから」

「翔太が?」

「自炊男だよ、僕」

 一人暮らしだし、自炊はしていると思うけど……。

「ご馳走になっていいの?」

「うん。ブー子なら大歓迎」

 翔太がにっこりと笑った。

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