私をブー子と呼ばないで
「いった……翔太、痛い」

 ベッドの中で、私は叫ぶ。

「ご、ごめ」

 翔太が申し訳なさそうに口を開き、位置をずらす。

「ん……」

「平気?」

「たぶん…」

 私はぎゅうっと翔太にしがみつくと、目をつぶった。









 暗い室内で、私は目を開ける。

 シングルのベッドで、裸の翔太と私が寝ている。

 29歳のクリスマス、私は処女膜を失った。

 しかも幼馴染の翔太が相手。

 翔太は27歳で、イケメンで、エリート。

 これで良かったのだろうか?

 私は横を向くと、すやすやと寝息をたてている翔太の顔を見つめた。

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