最弱暴走族と桜【完】SS更新中!


「おーい、席に着けー……って、どうした?」



そこで、担任の相楽美樹の登場だ。



「そーらーみーち。お前、また何した?」

『何でまたあたし決定?まぁ、ヤられたら三倍返しってやつ』

「思春期とはいえ、意味が違ってたらヤバイと思うぞ。それは」

『はっ、変態教師』



相楽は唯一この学校であたしを“見て話す”教師だった。言う事はハッキリ言うし、他の生徒と同じように扱う。
ウザかったけど、影でコソコソ言う教師よりかはマシだった。



「空道、後で職員室来る事」

『嫌でーす。あたし、この後用事が入ってまーす』

「どうせ、屋上で三年の男子と喧嘩だろ?」

『ンで知ってんだよ』



確かにこの後、三年の奴らと屋上で喧嘩だ。



「朝、お前の靴箱にラブレター入れてるところ見たから」

『モテモテだろー?』

「そうだな。だから一つぐらいドタキャンして職員室に来るように」

『…チッ』



話を逸らそうとしたのに見事に戻された。職員室で説教より喧嘩の方が良いのに。







「で?」

『別にー。思った事をそのまま言っただけ』

「はーぁ」



何でため息吐くんだよ。
こっちは呼び出し無視して来てるんだぞ。今度会った時、面倒臭いだろうな。



「喧嘩上等結構だよ。けどな、あんまり姿とか見られない様にしろよ」

『どうやって。変装でもしろってか』

「男の恰好でもしとけ」



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